【3月20日 AFP】女性が教育を受ける権利を訴え、パキスタンでイスラム武装勢力に頭部を撃たれて重傷を負い英国の病院で治療を受けたマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(15)が19日、事件以降初めて通学した。

 マララさんは、学校に戻るという「夢を実現した」と語り、英バーミンガム(Birmingham)にある私立エッジバストン女子学校(Edgbaston High School for Girls)での新しい友人たちに会うのを楽しみにしていると述べた。

 父親のジアウディン(Ziauddin Yousafzai)さんは現在、マララさんが主張する教育の権利を支援する、英国前首相のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)国連グローバル教育担当特使の特別顧問を務めており、家族全員でパキスタン人の多いバーミンガムで暮らしている。

 頭部負傷後、先月まで英国の病院で度重なる手術を受けていたマララさんは、声明で「学校に戻るという夢を実現したことに胸が高鳴っています。世界中の全ての少女が、この基本的な機会を持つことを望みます」と述べた。「パキスタンのクラスメートたちと会えなくてとても寂しいですが、ここバーミンガムで私の先生たちに会い、新しい友人を作ることを楽しみにしています」(c)AFP/Danny KEMP