【12月14日 AFP】米国のスーザン・ライス(Susan Rice)国連大使は13日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領に2期目政権の国務長官に自身を起用しないよう要請した。

 オバマ大統領や側近らと近しいライス大使はヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官の後任として最有力候補とされていた。だが9月におきた在リビア米領事館の襲撃事件について、当時、世界的な規模で反発が巻き起こっていた反イスラム映画への抗議行動として「自然発生的」に起きたものとのライス大使の発言は、オバマ政権の弱体化を狙う共和党から格好の攻撃材料とされていた。

 オバマ大統領に宛てた書簡のなかで、ライス大使は国務長官に推薦されても承認が確定するまで困難が予想され国内外の緊急課題遂行の妨げとなることは確実だと、辞退の理由を語っている。(c)AFP/Stephen Collinson