【10月31日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を運搬するロシアの無人宇宙貨物船「プログレス(Progress)」が30日、カザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地から打ち上げられた。同船の打ち上げは、8月の失敗以来初めて。同国メディアがロシア宇宙庁(Roskosmos、ロスコスモス)の発表として伝えた。

 テレビでは、プログレスを搭載したソユーズU(Soyuz-U)ロケットが同日GMT(グリニッジ標準時)午前10時11分(日本時間午後7時11分)、同宇宙基地から発射される映像が流れた。

 プログレスは数分後、地球の軌道に乗ったという。ISSとのドッキングは、11月2日のGMT午前11時40分(日本時間午後8時40分)ごろの予定。

 8月の打ち上げでは、プログレスを搭載したソユーズUがシベリア(Siberia)に落下し、打ち上げは失敗に終わった。ソユーズUの技術的欠陥が原因だという。

 この失敗でソユーズ計画は一時、中止され、米国のスペースシャトル撤退後、ISSに宇宙飛行士を送り届ける宇宙船を唯一保有するロシアの宇宙計画の存続が懸念されていた。(c)AFP

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【動画】宇宙貨物船「プログレス」打ち上げの瞬間(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)