【8月25日 AFP】ロシア宇宙庁(Roskosmos、ロスコスモス)は24日、国際宇宙ステーション(ISS)に食料などを運搬するために同日打ち上げた無人宇宙貨物船「プログレス(Progress)」が、打ち上げ直後にシベリア(Siberia)に墜落したと発表した。

 同庁はわずか2行の声明の中で、原因は推進システムにあり、これが後続システムの停止につながった可能性を指摘した。

 今回の事故で、古川聡(Satoshi Furukawa)宇宙飛行士ら、ISSに滞在中の6人のクルー向けの食料備蓄などへの懸念が持ち上がった。また、スペースシャトル引退後、ロシアにほぼ全面的に頼らざるを得ないISS計画の未来に暗雲が垂れこめた。

 同庁および米航空宇宙局(NASA)は、備蓄は最低でも2か月分あるため、緊急待避は必要ないとの見解を示している。

 ロシア国営テレビは、旧ソ連時代も含めてロシアの貨物船が打ち上げに失敗したのは、1978年の初打ち上げ以来初めてだと伝えている。(c)AFP/Dmitry Zaks

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