【4月4日 AFP】米サウスウエスト航空(Southwest Airlines)のボーイング(Boeing)737-300が飛行中の機体に穴があき緊急着陸した問題で、米国家運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)は3日、機体の表面に広範囲の割れ目を確認したと発表した。

 同機が緊急着陸したアリゾナ(Arizona)州ユマ(Yuma)からインターネットを通じて記者会見したNTSBのロバート・サムウォルト(Robert Sumwalt)検査官によると、割れ目は事故前からの金属疲労によるものとみられるという。また、同機にはアルミニウム合金パネル2枚のリベット接合部に沿って割れ目があった。NTSBでは、破損部を切り取ってワシントンD.C.(Washington D.C.)に持ち帰り、さらに詳細な検査を行うという。

 一方、サウスウエスト航空は同日、機体に金属疲労の懸念があることから同型の79機の点検を実施。これに伴い、300機が欠航となった。

 同航空の平均機齢(機体年齢)は11.2年。ボーイング737-300は1984年から1999年の間に生産された。

 米フォックス・ニュース(Fox News)がサウスウエスト航空広報の話として伝えたところによると、同社のボーイング737-300のうち数機については機体表面部を取替えているが、緊急着陸した航空機は交換が行われていないものだったという。(c)AFP

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