【8月14日 AFP】米国の東海岸はことし記録的な猛暑に見舞われているが、米環境団体が11日に発表した研究報告によれば、気候変動が原因で、21世紀半ばには暑い日がことしの2倍に増える可能性もあるという。

 ことしの米首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)は、華氏90度(摂氏32度)を超える日が年間50日に達する見通しで、記録的な猛暑となっている。

 しかし、米野生生物連盟(NWFNational Wildlife Federation)の報告書によると、2050年には、32度を超える日がさらに増え、最高で年間100日に達する可能性もあるという。

 気候変動への対策を求める運動を支援するNWFは、温室効果ガス排出量を削減すれば、この日数を年間55日にまで抑えることができると指摘する。

 米連邦議会は前月、全米規模の温室効果ガス排出削減計画法案を廃案にした。NWF広報は、この猛暑が議員たちの目を覚ますはずだと述べ、「(猛暑は)地球温暖化に対して行動をとらないことへの対価だ」と語った。

 米海洋大気局(US National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)の統計によれば、2010年1~6月の地球の温度は、記録の始まった1880年以来で最高を記録した。(c)AFP

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