【6月13日 AFP】香港(Hong Kong)警察は13日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の試合を対象にした組織的賭博行為の疑いで、これまでに男19人、女6人の25人を逮捕したと発表した。賭け金の総額は6600万香港ドル(約7億8000万円)に上るという。

 警察当局は、オンラインや電話で注文された申込用紙のほか、現金35万香港ドル(約410万円)を押収したという。

 香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)によると、警察当局は今年初め、組織犯罪部門、麻薬部門、経済犯罪部門から成るタスクフォースを作り、違法なサッカー賭博の取り締まりに備えていた。

 サッカー人気の高い香港のギャンブルファンは、香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club)を通じて合法的なサッカー賭博に参加することができる。同クラブによると、2009年にサッカーの試合における合法的な賭け金の総額は、約350億香港ドル(約4100億円)に上ったという。しかし違法賭博の実態は把握されていない。(c)AFP