【11月12日 AFP】11日の原油先物相場は、世界的な景気減速に伴うエネルギー需要の減少懸念から、ロンドン(London)市場で1バレル当たり55ドルを割り込み、21か月ぶりの低水準となった。

 指標の北海ブレント(Brent North Sea)原油(12月渡し)が、一時、2007年1月30日以来の低水準となる1バレル=54.92ドルをつけた。その後は、前日終値比3.14ドル安の1バレル=55.94ドルまで戻している。

 ニューヨーク(New York)市場では、指標となる米国産標準油種の軽質スイート原油(12月渡し)が、一時、2007年3月21日以来の低水準となる1バレル=58.32ドルまで下げた。その後は、前日終値比2.91ドル安の1バレル=59.50ドルまで戻している。

 世界的な景気低迷やエネルギー需要の低下を受け、原油価格は、7月につけた史上最高値の1バレル=147ドルから約60%下落した。(c)AFP