【9月5日 MODE PRESS】米ニューヨーク市内で4日~10日まで、サムスン(Samsung)グループが偉大なクリエイターを称えるプログラム「イマジネーション アイコン シリーズ(Imagination Icon Series)」の第1回として、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)展「The Red Thread: The Inspiration and Passion of Valentino Garavani」が開催されている。

 会場はブライアント・パーク(Bryant Park)近くのグレース・ビル(Grace Building)。ヴァレンティノのオートクチュールドレスやスケッチのほか、映像などを展示している。

 3日のオープニングパーティーには、ヴァレンティノ本人がビジネスパートナーであるジャンカルロ・ジャンメッティ(Giancarlo Giammetti)、カルロス・ソーザ(Carlos Souza)らと共に登場。ヴェネチア映画祭でプレミア上映されたばかりの、ヴァレンティノのキャリアを追ったドキュメンタリー映画『Valentino: The Last Emperor』の映像も公開された。

 「映画には、過去から現在までの私の全てがあった。ヴェネチアからここに来るまでの間、すごく感情的になったよ」とヴァレンティノ。さらに、「引退したことは後悔していない。ちょうど潮時だと思ったし、新しい何かを始める時だと思ったからね」と語った。

 ジャンメッティは「最初に出来上がりを見た時は驚いたよ。もっと違う内容を想像していたからね。映画で描かれていたのはレッドカーペットのゴージャスな世界ではなくて“人”そのもの、つまり僕たち自身のことだった。僕らの仕事のやり方やファッションへの愛だよ。一つの時代の終わりを描いていて、予想以上に深い内容に仕上がっているよ」と満足そうに話した。

 会場にはほか、女優のリブ・タイラー(Liv Tyler)、ヴィヴィカ・A・ フォックス(Vivica A. Fox)、スタイリストのレイチェル・ゾー(Rachel Zoe)、歌手のメアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)、モデルのシャネル・イマン(Chanel Iman)ら多数の著名人が姿を見せた。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS