【7月31日 AFP】大豆やイソフラボンを含んだ食品を多く摂取すると精子の数が減るとしたハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)の研究結果について、北米大豆食品協会(Soyfoods Association of North AmericaSANA)は30日、「研究は全貌を明らかにしていない」として研究手法に反論する声明を発表した。

 SANAは、「大豆製品は精子の数を減少させる」との研究結果は、「米政府および米国立衛生研究所(National Institutes of HealthNIH)が助成するヒトや霊長類に関する研究の大部分と、相反する。こちらの研究では、イソフラボンを一定量摂取しても、質や量、運動性のいずれの点でも精子に影響はなかった」としている。

 一方、欧州天然大豆食品協会(European Natural Soyfoods AssociationENSA)は、異なる観点からハーバード大の研究結果に異議を唱えた。

 ENSAは、アジア諸国では何世代にもわたって大豆摂取が常態化していることを指摘。にもかかわらず生殖機能に障害は出ていないばかりか、非常に健康で機能の高い子どもが生まれていると述べている。(c)AFP