【6月9日 AFP】東京・秋葉原の路上で8日午後に7人が殺害された通り魔事件で、逮捕された静岡県裾野市の自動車工場の派遣社員、加藤智大(Tomohiro Kato)容疑者(25)が、犯行予告と取れる書き込みをインターネットの掲示板にしていたことがわかった。9日、警察が発表した。

 各メディア報道によると、加藤容疑者は犯行の数時間前、「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」との書き込みを行っていた。また、別の掲示板には前月27日に「5日以降に秋葉原で惨事」との書き込みがあったとの情報もある。

 加藤容疑者も警察の調べに対し、携帯電話からネット掲示板に書き込みを行った事実を認めているという。

 今回の事件は7年前の大阪教育大附属池田小で児童8人が殺害された事件以来、最悪の殺傷事件となった。

 秋葉原の犯行現場では、路上の血痕は昨夜からの雨で洗い流されていたが、現場に設けられた献花台に花束や菓子、マンガ本などを供え手を合わせる人々の姿が見られた。通学途中に献花台を訪れた男子中学生は、「犠牲となった人たちが朝のコーヒーを飲みたいだろうと思って」と、缶コーヒーを供えていった。(c)AFP