【10月26日 AFP】在任中の不正蓄財などで終身刑判決を受けていたフィリピンのジョセフ・エストラダ(Joseph Estrada)前大統領(70)が26日、前日のグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領による恩赦をうけ、6年間におよんだ拘束状態から晴れて自由の身となった。
 
 現地時間の午後5時40分(日本時間の午後6時40分)、マニラ(Manila)東方のTanayのエストラダ氏の邸宅前に、司法手続きを終えた前大統領を乗せた車が到着。待ち受ける報道陣に対し、赤い上着姿のエストラダ氏は「自由は何物にも代え難い」と語った。

 前大統領はその後、再び黒いスポーツカーの後部座席に乗り込み、マニラ市内のサンファン(San Juan)に向かった。エストラダ前大統領は、マルコス政権時代の約40年間、サンファンで政治家のキャリアを築いた。(c)AFP