【東京 7日 上間常正】いま最も影響力と人気のあるメンズデザイナーの一人、ニール・バレット(Neil Barrett)が三陽商会と提携したセカンドライン「ブラックバレット バイ ニール・バレット(BLACKBARRETT by NEIL BARRETT)」がスタート、百貨店を中心に国内28店舗で順次販売が始まっている。東京・青山で8月末に開かれた記念パーティーにはバレットも来日し、新ラインについて熱く語った。

■ニールの初のセカンドライン

 ブラックバレットはニールの初のセカンドラインで、主なターゲットは20代中心のファッション感度の高い男性たち。スーツやジャケットのセットアップのほか、レザーやニット類やアクセサリー・小物、バッグ、靴までのフル展開だ。全体のテイストはファーストラインと同じだが、よりシンプルなデザインに仕上がっている。価格帯はスーツが平均76000円、ドレスシャツ14000円などと高級ナショナルブランドと同程度だ。

■細部まで入念な計算

 来日したニール・バレットは「オール・シンプルというのが基本コンセプト」とブラックバレットのねらいを語った。シンプルに見せるためには、細部にいたるまでの入念な計算が必要なのだという。ファーストラインに使われているバレットのさまざまなテクニックが、このセカンドラインでも惜しみなく使われているのが特徴だ。

 「ニール・バレットの服を気に入ってくれても、高くてなかなか買えない若い人に着てもらいたかった」とバレット。自身が「若いころ、どうしても欲しかったコムデギャルソンのジャケットを買うために1年半も懸命に貯金した」という。

 コムデギャルソンは「僕がデザイナーになろうとしたきっかけでもあり、その後もずっと目標なのです」。今回のブラックバレットを三陽商会と組んで日本でスタートしたのは、そんなわけもあるのだという。(c)MODE PRESS

関連情報
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