【8月28日 AFP】これまで栄養価に富んだエサをふんだんに与えられてきたソウル大公園(Seoul Grand Park)内の動物園の動物たちが、一転してダイエット作戦に取り組むことになった。

 27日付け中央日報(JoongAng Daily)によると、同動物園では、1998年制定のガイドラインに従い9年間にわたって栄養価の高い加工食品のエサを園内の動物たちに与えてきた。しかし、その結果、動物らの間に肥満が増加したため、同動物園では方針を転換。野生時の食習慣により近いエサを与えることにしたという。

 同動物園の動物たちは長年慣れ親しんできた加工食品の量を減らされ、自然素材のエサをより多く与えられることになる。さらに、一食分のエサの量も減らしたうえ、動物のための適度な運動プログラムも実施する。

 これにより、同動物園では、動物らの健康向上だけでなく、年間18億ウォン(約2億2000万円)の予算削減を見込んでいる。

 一方で、同動物園の飼育係は「ウマなど、自然の草よりも加工食品を好むようになってしまった動物も多い」と語っており、「ダイエット作戦」は難航しそうだ。(c)AFP