【8月26日 AFP】パキスタン国軍は25日、核弾頭搭載可能な新型の空中発射巡航ミサイルの発射実験に成功したと発表した。

 国内で開発されたミサイル「ラード(Ra’ad)」(ハトフ8)は、射程距離350キロ、レーダーに探知されにくいステルス素材が使用されている。

 ラードは遠距離から陸上・海上の目標に向けて航空機から発射できるように設計されている。多様な弾頭の搭載が可能で、より射程距離の長い巡航ミサイル「バブール(Babur)」(ハトフ7)に比べ命中精度が高いという。同国は7月、射程距離700キロのバブールの発射実験を実施した。

 今回の発射実験は軍の実力者でもあるペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領に政治的な逆風が吹くなか実施されたもので、パキスタンの核兵器に対する国際的懸念が高まる恐れがある。(c)AFP/Danny Kemp