【5月23日 AFP】『ハリー・ポッター(Harry Potter)』シリーズ最終編『Harry Potter and the Deathly Hallows』の刊行に合わせ、全7巻の表紙をそれぞれデザインした7種類の記念切手が発売されることが明らかとなった。国営郵便事業会社ロイヤル・メール(Royal Mail)が21日に発表した。

 本の発売は7月21日だが、記念切手はその4日前の17日に発売される。

 「J・K・ローリング(J.K. Rowling)のハリー・ポッターシリーズは、数十か国語に翻訳され、人々の読書習慣に大きく影響した本であることに間違いはありません」ロイヤル・メールのJulietta Edgar氏は、こう語った。

 そのほかにも著名な英国人作家として、ルイス・キャロル(Lewis Carroll)、ロアルド・ダール(Roald Dahl)、T・S・エリオット(T.S. Eliot)、C・S・ルイス(C.S. Lewis)、ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter)、J.R.R. トールキン(J.R.R. Tolkien)らが挙げられる。

 ロイヤル・メールは、「この著名な作家の新作刊行と世界のハリー・ポッターブームを記念し、祝うことができることを誇りに思う」と声明を出し、その中で記念切手は収集価値の高いものだと述べた。

 『Harry Potter and the Deathly Hallows』の予約は英国だけで25万冊に上り、世界中では100万冊以上になる。

 ローリングは、この最終作で登場人物のうち2人が死ぬことになると語っており、ファンの間では、そのうちの1人がハリーなのではないかと不安が広がっている。

 『ハリー・ポッター』シリーズはこれまでに64か国語に翻訳され、売上総数3億2500万部を達成する大ベストセラーとなった。さらに映画化された作品も大ヒットを記録してきた。

 これらのヒットから、ローリングの資産は、10億ドルにも及ぶと言われており、映画シリーズ第5作目は、最終作の発刊1週間前に公開される予定。(c)AFP