【ストックホルム/スウェーデン 19日 AFP】ネット上で話題を呼んでいるバーチャルウェブサイト「セカンドライフ(Second Life)」に初の大使館が今月30日に開設する予定だ。18日、スウェーデン政府文化交流協会(Swedish Institute)が明らかにした。

■公的機関による初のバーチャル「大使館」

 スウェーデン当局は今年1月、同サイトのようなインターネットサービスを通してビジネスを展開する国民は、取り締まりの対象になると警告していた。

 しかしながら、18日にスウェーデン政府文化交流協会は、「世界初のバーチャル大使館となる、スウェーデン大使館の『セカンドハウス』を5月30日に開設予定」と発表。

 同国のカール・ビルト(Carl Bildt)外務大臣と文化交流協会のゼネラルディレクターを務めるOlle Wastberg氏が、大使館の「開館」式に立ち合う。

 この「大使館」では旅券や査証の発行は行わないが、現実の世界でこれらの申請に必要な書類がどこで入手できるかを知らせるサービスや、同国に関する情報を入手できるウェブサイトへのリンク設置などを行う。

■ネット上に「実在」する店舗も

 「セカンドライフ」を運営するのは、サンフランシスコ(San Francisco)に本社を構えるリンデンラボ(Linden Lab)社。既に自動車メーカーやスポーツメーカーなど実在する企業数社が「3D店舗」を開設している。

 「セカンドライフ」公式ホームページ(http://secondlife.com/)によると、18日現在での同サイトユーザー数は649万1898人に上る。

 写真は、「セカンドライフ」上でニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領所属政党の国民運動連合(UMP)に入ったユーザー。(c)AFP/LOIC LE MEUR