【バーリ/イタリア 28日 AFP】サッカー、欧州選手権2008(Euro 2008)・予選グループB、イタリアvsスコットランド。試合はルカ・トーニ(Luca Toni)がチーム全得点となる2得点(前半12分、後半25分)を記録したイタリアが2-0でスコットランドを降し、通算成績を3勝1敗1分けとした。

 1トップに入ったトーニは、前半12分に自らがファウルを受けて得たマッシモ・オッド(Massimo Oddo)からのフリーキックを頭で合わせて先制ゴールを奪い、さらに後半25分にはマウロ・カモラネージ(Mauro Camoranesi)からのクロスにまたも頭で合わせてチーム全得点を叩き出しチームを勝利に導いた。また、守ってもイタリア代表は前半32分まで枠内にシュートを打たせることなく安定した守備を展開し、スコットランドのシュートを僅か2本に抑えて快勝した。

■上位3チームと勝点2差に迫る

 結果イタリアがグループ首位に立っていたスコットランドを降したことにより、グループBはフランス、ウクライナ、スコットランドが勝ち点12で並び、3連勝を飾り勝ち点を10に伸ばしたイタリアは、本大会出場権の獲得圏内となる2位以内への確保に望みを繋いだ。

 複数のイタリア紙から結果次第では解任が報じられていたイタリアのロベルト・ドナドニ(Roberto Donadoni)監督は、試合後のインタビューで「偉大な選手たちが必要とされている結果を残してくれた。解任の報道もあったが、今にすれば無益な与太話に過ぎない。既に頭の中は次戦に切り替えている。」と勝利の結果に安堵している様子を見せた。

■出場権獲得に決意を新たにしたマクレイシュ監督

 一方、敗戦を喫したスコットランドのアレックス・マクレイシュ(Alex McLeish)監督は「我々は世界王者に対して何かをなし得ると考えイタリアの地に乗り込んだ。チームは自信に満ち確信を持って試合に臨んだが、先制点を許す直接のきっかけとなるなどフリーキックを多く与え過ぎたことが致命傷となった。セットプレーの怖さを身をもって思い知らされたが、イタリアとはまだホームでの対戦が残されている。(勝ち点で並ぶ)フランスやウクライナとの直接対決も控えているので本大会出場へのチャンスは残されている。」と敗戦に悔しさを滲ませながらも、本大会出場への決意を新たにした。

写真は、得点を決めてダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)から祝福を受けるトーニ(右)。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON