【9月23日 AFP】パキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)で22日、日曜の礼拝中だった教会で自爆攻撃が2回立て続けに発生し、少なくとも78人が死亡した。同国のキリスト教信者を狙ったものとしては過去最多の犠牲者を出した攻撃とみられる。

 ペシャワルのあるカイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州では近年、イスラム過激派による攻撃が相次いでいる。

 チョードリー・ニサル・アリ・カーン(Chaudhry Nisar Ali Khan)内相によると、この攻撃で少なくとも78人が死亡し、100人以上が負傷。うち11人が重体となっている。

 イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」が犯行声明を出し、タリバンと国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に対する米国の無人機攻撃への報復として外国人を殺害するため、「Junood ul-Hifsa」という新たな分派が設立されたとも述べた。タリバン運動のスポークスマンは「無人機攻撃が中止されるまで、外国人と非イスラム教徒に対する攻撃を続ける」とAFPに電話で語った。

 規模が小さく、その多くは貧しいパキスタンのキリスト教信者コミュニティーは、イスラム教徒が圧倒的多数を占める同国で差別を受けているが、爆弾攻撃の標的になることは極めてまれ。(c)AFP/S. H. Khan