【10月17日 AFP】ケニア軍の部隊は16日、イスラム過激派組織アルシャバブ(Shebab)を攻撃するため、国境を越えてソマリアに入った。

 ケニア政府報道官のアルフレッド・マツア(Alfred Matua)氏は、ケニアで誘拐や襲撃を繰り返してきたアルシャバブを追って陸軍部隊がソマリアに入ったと説明した。

 一方、アルシャバブ幹部のシェイク・ハッサン・トゥルキ(Sheikh Hassan Turki)氏は、「ケニアはソマリアの聖なる大地に入り、ソマリアの領有権を侵害した。だが彼らは落胆して帰国することになるだろう」と述べ、「ムジャヒディン(イスラム聖戦の戦士)たちは彼らに銃弾の痛みを味わわせることになるだろう」と警告した。

■ケニア政府、アルジャバブへの攻撃を宣言

 ケニアのジョージ・サイトティ(George Saitoti)国内治安担当大臣は15日、アルシャバブを「敵」と呼び、「アルシャバブのいるところならどこであれ攻撃を行う」と述べていた。

 ケニアではこの1か月の間に、英国人女性とフランス人女性が、それぞれ別のビーチリゾートで誘拐されており、ケニアの観光産業は大きな打撃を受けている。また13日には、ケニアのダダーブ(Dadaab)難民キャンプで、支援活動を行っていたスペイン人女性2人が銃で武装したグループに連れ去られている。ダダーブ難民キャンプは世界最大の難民キャンプで、主にソマリアからの難民45万人が生活している。(c)AFP/Peter Martell

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