【3月3日 AFP】パキスタン軍は、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)と国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に対する戦闘で、アフガニスタンとの国境に近いバジョール(Bajaur)管区ダマドラ(Damadola)地区にある両武装勢力の秘密拠点を制圧し、2日、報道陣に公開した。

 パキスタン軍はこの戦闘でエジプト、ウズベキスタン、チェチェン、アフガニスタンから来た戦闘員75人を殺害、76人を拘束し、364人を降伏させたとしている。パキスタンは米国から、アフガニスタンで欧米部隊を攻撃するタリバンとアルカイダを掃討するよう迫られていた。

 軍司令官らに案内された要塞は、雪をいただくアフガニスタン東部の山岳地帯にある切り立った岩を掘って作られていた。軍司令官の1人によると、5~7年かけて156の洞窟(くつ)が作られたという。 洞窟には枕やマットレスなどの寝具があり、長期間にわたり人が寝泊まりしていたことがうかがわれる。

 洞窟は、1月に始まった攻撃により制圧されるまで、武装勢力の本部施設として使用されていた。パキスタン軍がダマドラに入り、国旗を掲揚したのは1947年の同国独立後初めてだという。

 ダマドラはアフガニスタン国境から約20キロにある約5平方キロの地域で、2006年に米国が無人機でアルカイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリ(Ayman Al-Zawahiri)容疑者を攻撃したが失敗している。

 報道陣が入った際、数百人の地元部族民がテレビカメラの前で銃を掲げて軍を歓迎した。タリバンが戻ってこないよう、親政府民兵組織(ラシュカル、lashkar)を作るという者もいた。ハビブラ(Habibullah)という名前の男性は「軍がこの地に平和をもたらしてくれた。わたしは幸せだ。われわれはラシュカルに加わる用意がある」と語った。(c)AFP/Khurram Shahzad