【12月29日 AFP】イエメンのアルカイダ(Al-Qaeda)系国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabic Peninsula)」は、25日に発生した米ノースウエスト航空(Northwest Airlines)機爆破未遂事件について、インターネット上で犯行声明を出した。米民間情報機関サイト・インテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)などが28日、明らかにした。

 犯行声明で、同組織はノースウエスト機の爆破について、「技術的な障害」があったため失敗したとしている。

 2ページにわたる犯行声明は、実行犯で米当局に逮捕されたナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者の写真が添付されており、欧米の空港保安態勢をくぐり抜けた「ナイジェリアの兄弟」の見事な手腕を称賛している。

 別の米テロ情報収集企業インテルセンター(IntelCenter)によると、犯行声明は「彼(アブドルムタラブ容疑者)は、世界中の空港の近代的で高度なテクノロジーや検問所を突破した。この行動は、米国や世界の情報機関の神話を吹き飛ばし、その構造がいかにぜい弱かを示した」とも指摘している。

 さらに、アルカイダはさらなる攻撃を訴えている。犯行声明では「活動の大幅な拡大」が示唆されており、ほかのアルカイダ系地域組織への刺激という観点から「深刻な懸念材料」となるとの見方が出ている。

■アルカイダの新たな拠点、イエメン

 アブドルムタラブ容疑者は以前、イエメンに滞在し、中央政府の手の届かない部族地域でイスラム武装勢力から訓練を受けていたと見られており、米政府高官はアルカイダとの戦いの新たな前線としてイエメンの名前を挙げていた。

 米政府は2001年9月11日の米同時多発テロ事件の直後から、イエメンが将来的にアルカイダの拠点となる可能性に着目し、同国対岸のジブチにテロ対策拠点を設置していた。(c)AFP/Hammoud Mounassar