【10月20日 AFP】イラン南部シスタンバルチスタン(Sistan-Baluchestan)州で発生した同国の革命防衛隊(Revolutionary Guards)を狙った自爆攻撃について、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は、攻撃への米情報機関の関与を指摘した。国営イラン学生通信(ISNA)が19日報じた。また、軍高官の1人も、パキスタン、英国、米国が自爆攻撃を行ったイスラム教スンニ(Sunni)派武装組織ジュンダラ(Jundallah、「神の兵士たち」)を支援していたと非難した。

 イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は、パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領と電話会談を行い、攻撃の首謀者がパキスタン国内にいると指摘し、ザルダリ大統領に対し「ただちに対処する」必要があると語った。アフマディネジャド大統領はまた、計画はパキスタン国内で計画されと主張している。

 スンニ派が多数を占めるシスタンバルチスタン州ピシン(Pisheen)の体育館で18日に起きた自爆攻撃では、革命防衛隊幹部を含む42人が死亡した。イラン政府によると、イランのシーア(Shiite)派支配に武装闘争を行ってきたジュンダラを率いるアブドルマレク・リギ(Abdolmalek Rigi)氏が犯行声明を出したという。ジュンダラはここ数年、革命防衛隊に対する攻撃をくり返している。

 革命防衛隊は、1979年のイラン革命後、イスラム体制を国内外の脅威から防衛するために設立された精鋭部隊。(c)AFP/Jay Deshmukh