【10月11日 AFP】イラク西部アンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)で11日、州政府の建物付近で2台の自動車爆弾が相次いで爆発するとともに、病院でも自爆攻撃があり19人が死亡、約80人が負傷した。

 ある内務省高官はAFPに対し「攻撃で警察官9人を含む19人が死亡、81人が負傷し、車30台が全焼した」と述べた。

 警察によると、この建物で州政府高官と部族のリーダーが医療や水の問題について会議を行っていたところ、その近くで自動車爆弾が連続して爆発した。

 州政府施設の中にいたAFPの記者によると、最初の爆弾は、政府施設から約20メートル離れた民間の駐車場で現地時間午後0時30分(日本時間午後6時30分)ごろに爆発。現場に消防隊隊員や警官が駆けつけるなか、2つめの爆弾が爆発した。現場には遺体の破片が散乱し、警察は一帯を封鎖したという。

 その直後に、爆弾攻撃の負傷者が運び込まれていたラマディ総合病院で自爆攻撃あり、少なくとも2人が死亡、4人が負傷した。

 イラク当局が前週発表したこの種の攻撃による9月の死者は全国で203人と、8月の半数以下に減っていた。しかし、前週にはファルージャ(Fallujah)のモスク近くで自動車爆弾が爆発し7人が死亡、29人が負傷したほか、10日にはハディサ(Haditha)で自爆攻撃により5人が死亡するなど、10月に入り攻撃が活発化している。(c)AFP/Bassim al-Anbari