【9月28日 AFP】ジョン・マケイン(John McCain)米上院議員は27日、アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官が、同軍への大規模な増派を要請したと語った。アフガニスタン戦略をめぐって、政権内でも意見が分かれており、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は難しい判断を迫られている形となっている。

 米国防総省はマクリスタル司令官の増派要請の詳細について言及を避けているが、マケイン議員は、同司令官が要請した増派規模は3~4万人だと明らかにした上で、オバマ大統領に対し、同司令官の要請に応えるよう求めた。

 アフガニスタンにおける米国主導の軍事作戦をめぐっては、激しい議論が行われている。アフガニスタン戦争に対する世論の支持が低下しているほか、先のアフガニスタン大統領選では不正が指摘される中で、オバマ大統領は増派について慎重に検討しているところだ。

 米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙によると、オバマ大統領の軍・文官の補佐官たちや米民主党幹部らは、今後の方針について意見が分かれている。一部の軍高官は、すでに限界状態にある駐留部隊を、過度の緊張状態に置くことになるのではと懸念を強めている。

 同紙はまた、消息筋の話として、軍トップの統合参謀本部議長も務めた経験もあるコリン・パウエル(Colin Powell)元米国務長官が、オバマ大統領に対し、より明確な作戦方針無しに増派することについて懐疑的だとする見解を伝えたという。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領とジェームズ・ジョーンズ(James Jones)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も、大規模増派に懐疑的だとされている一方、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官やパキスタン・アフガニスタン問題を担当するリチャード・ホルブルック(Richard Holbrooke)特別代表は、増派についてより強硬な姿勢を示しているという。

 オバマ大統領の決断に大きな影響を与えるとみられているロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は、年末までに6万8000人に達するアフガニスタン駐留米軍の強化を目的にした増派について、自らの立場をいまだ公に明かしていない。(c)AFP/Dan De Luce