【8月30日 AFP】イラクでは29日、各地で自爆攻撃などが発生し、地方政治家や子どもを含む計19人が死亡、数十人が負傷し、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」開始以降最悪の被害となった。

 ティクリート(Tikrit)北方のシャルカト(Sharqat)にある警察施設では、自動車による自爆攻撃が発生、警官5人、10歳の子どもを含む民間人3人が死亡した。また、少なくとも警官13人を含む20人が負傷した。

 その数時間後には、イラク北部モスル(Mosul)西方で、人口の70%が少数派宗教勢力ヤジディー(Yazidi)教徒の町、シンジャル(Sinjar)の市場で爆弾が爆発し、4人が死亡、23人が負傷した。

 ファルージャ(Fallujah)では、Dustour党の同支部長ハレド・ガーナム・ザウバリ(Khaled Ghanam al-Zawbari)氏の車の下に爆発物が置かれ、モスクでの礼拝を終えて移動しようとした同氏が死亡、さらに通行人が1人死亡した。

 ディヤラ(Diyala)州バクバ(Baquba)東部では、警察の検問所が武装グループに襲撃され、警官1人、民間人1人が犠牲となった。

 一方、首都バグダッド(Baghdad)では、非番の兵士1人が殺害され、ほか3人が負傷した。市内のジャディダ(Jadida)地区では、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、民間人2人と13人が負傷した。(c)AFP/Hassan al-Obeidi