【8月1日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は7月31日、イラク情勢に関する声明を発表し、イラク情勢が「持続的に」改善していることを称賛するとともに、駐留米軍兵士の任務期間を短縮すると発表した。また、今年中にさらなる兵力削減を行うことを示唆した。

 ブッシュ大統領は、イラク軍の兵力が向上してきたことや米軍の増派がイラクの治安情勢の改善に貢献してきたと語った。それに加え、駐留米軍の地位協定をめぐる交渉の進展も要因の1つだと指摘した。

 一方でブッシュ大統領は、米国防総省が7月のイラクでの米軍兵士の死者数は11人で、1か月の死者数としては、2003年のイラク戦争開始以来もっとも少ない死者数だったと発表しているものの、こうした治安状況の進展もすぐに「反転」してしまう危険性もあると指摘した。

 イラクの治安状況が改善したことで、駐留米軍兵士の任務期間は1日から、15か月から12か月に短縮されるという。また、米軍当局の提言を基にして駐留米軍のさらなる削減も行われる見通しだ。(c)AFP/Laurent Lozano