【4月12日 AFP】世界フィギュアスケート国別対抗戦2013(World Team Trophy Figure Skating Championship 2013)は11日、東京で開幕し、団体戦で日本は総合首位に立った。

 男子ショートプログラム(SP)では高橋大輔(Daisuke Takahashi)が80.87点で2位に、無良崇人(Takahito Mura)が77.65点で5位につけた。

 3月の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2013)で3連覇を達成したカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)は、ジャンプの際に転倒するなど、いくつか失敗があったものの、3つのスピンと1つのステップで最高難度のレベル4の評価を獲得し、86.67点で首位に立った。

 3位には80.60点を記録したロシアのコンスタンチン・メンショフ(Konstantin Menshov)がつけている。

 5.80点差のリードをもって12日のフリースケーティング(FS)に臨むチャンは、6か国がチームとして競い合う今大会を、2014年ソチ冬季五輪から導入される団体戦へ向けた予行練習になるとの見解を示している。

「五輪で競泳選手がたくさんのメダルを獲得できるのに、フィギュアスケートの選手にはメダルを得るチャンスが一度しか与えられないことに僕はいつも不満を表していた」

「だから(団体戦は)素晴らしい機会だ。とても楽しめると思うし、よりよい演技を見せようとする意欲にもつながるだろう」

 3度目の開催となった今大会には、2012-13シーズンのシニアとジュニアの主要大会における総得点が最も高かった6か国が参加しており、各国から男女シングルで二人ずつ、ペアとアイスダンスで1組ずつの選手が出場する。

 2012年大会で優勝した日本は計47点で首位発進を果たし、2位には同じく計47点の米国、3位には計41点のロシアが続いている。

 団体戦は全種目の合計得点で争われ、各種目でトップに立った選手の国には12点、それ以下の順位には徐々に低い得点が加算される。合計得点が同点の場合は、各種目の成績で順位が決定する。(c)AFP