【4月8日 AFP】女子テニス元世界ランキング1位のマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)さん(53)が7日、米ABCテレビの番組で、乳がんと診断されたことを告白した。

 ナブラチロワさんはABCテレビの『グッドモーニング・アメリカ(Good Morning America)』に出演。2月の定期健診でマンモグラフィー検査を受け、左の乳房にしこりがあることが発覚したことを明らかにした。すでに腫瘍(しゅよう)摘出手術を受け、5月から放射線治療を開始するという。医師によるとリンパ節への転移はなく、再発の可能性は「非常に低い」という。

 診断結果を聞いたときは「個人的な9.11(米同時多発テロ)に遭ったような気持ちだった」とナブラチロワさん。がんと診断された後に泣いたと、心境を語った。

 当初は病気について公表するつもりはなかったが、他の女性たちに健診の重要性を訴えることができればと思い、発表に踏み切ったという。

 ナブラチロワさんはウィンブルドン(Wimbledon)選手権9勝を含む世界4大大会シングルスで通算18勝を果たした往年のスター選手。(c)AFP