【8月26日 AFP】女子テニス、全米オープン・テニス2007(the US Open Tennis Championships 2007)の開幕を現地時間27日に控え、大会第2シードのロシアのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)が記者会見に出席した。

 初戦でイタリアのロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci)と対戦することが決まったシャラポワは、初めて赤いウェアを着用して試合に臨むことを明かした。大会の行われるニューヨークを自身のお気に入りの街として挙げているシャラポワは、「今まで一度も赤いウェアを着たことが無く、なぜ着るかというと、実は(ニューヨークの愛称である)ビッグ・アップルの「アップル」に関していて、アップルは赤いからです」と、赤いウェアを着る理由を明かした。

 2006年の全米オープンを優勝したシャラポワは、今大会第1シードのジュスティーヌ・エナン(Justine Henin、ベルギー)やセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)とは決勝でしか当たらない組み合わせに入り、シャラポワと同じ組み合わせの中には3人のロシア人有力シード選手いる。これの関しシャラポワは「誰が私の組み合わせにいるかいないかなんて心配していない。もし誰かと対戦するのを怖がってるようなら、荷物をまとめて帰るわ」と語った。

 シャラポワは、23日に2度ファッション関係のパーティーに出席したが、テニスを最優先にし全米オープンに向けた準備をしている。シャラポワがニューヨークを愛する理由は、シャラポワ自身をいつも取り囲んでいるような魅惑的なものが取り囲んでいるからだ。「したいことがいっぱいあり、感情が湧いてきて、毎年来る度に良さが分かっていく。あとこの活気です。実際にここで人が住めるようには思えない、なぜならニューヨークに日用品を売るようなお店があるのを想像できない。何か、遊園地のアトラクションを色々乗り継いでるような気分になる」と愛する街の魅力を語った。

 着ているウェアでも人の目を引き付けるシャラポワだが、サーブの動きを修正し結果を高めるのと同時に黒いウェアから赤いウェアに変えた。そしてサーブの修正の成果は、8月に入ってサンディエゴで行われたアキュラ・クラシック(Acura Classic 2007)での優勝と、ロサンゼルスで行われたイースト・ウェスト・バンク・クラシック2007(East West Bank Classic 2007)での準決勝進出に現れた。シャラポワは「大事なことは私が調子がいいということです。ここまで(サーブの状態を)戻せて嬉しいわ。今年一番のサーブをしていると思う。サンディエゴでもロサンゼルスでもサーブは良かったし、スピードも上がっていた。思い出はいっぱいあるけど勝つということは素晴らしいことだから、またそんな気分を繰り返したい」と、連覇に向けた抱負を語った。(c)AFP/Jim Slater