【10月27日 AFP】英国の複数のメディアは26日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するカルロス・テベス(Carlos Tevez)が、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督を相手に訴訟を起こす可能性があると報じた。

 テベスはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦したサッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)のグループリーグ第2戦で出場を拒否したとして2週間の謹慎処分を受けた。テベスは指示されたウォーミングアップを行わなかったことが出場拒否と誤解されたと主張していた。

 シティは詳細な調査と事情聴取の結果、5項目の契約違反があったとして、週給25万ポンド(約3040万円)とされるテベスに対し、4週間の給与支払いを停止したと発表した。テベスには2週間の不服申し立て猶予期間が与えられている。
 
 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、問題の原因はテベスが忠誠心を失ったことにあるとし、シティは同選手に対して強硬路線を貫くとしている。

 また、テレグラフ紙はクラブ関係者の話として、マンチーニ監督とカルドゥーン・アル・ムバラク(Khaldoon Al Mubarak)会長が電話会談し、移籍交渉に影響を及ぼすことを承知した上で、テベスの能力に見合った価格を提示されない限り交渉には応じないことで合意したとしている。

 テベスは2010-11シーズンのFAカップ2010-11(FA Cup 2010-11)優勝と欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)出場権獲得に貢献したが、一連の騒動により退団は確実視されている。(c)AFP