【10月22日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)の前監督、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏の代理人は21日、ASローマ(AS Roma)とユベントス(Juventus)からマンチーニ氏に対し監督就任に向けた接触がないことを明らかにした。

 両チームはリーグ戦で開幕スタートに失敗して苦境に陥っており、わずか7節を消化した時点でタイトル獲得の危機に立たされている。7試合を終えてローマは勝ち点7、ユベントスは勝ち点9にとどまっており、首位に立つインテルは勝ち点を16としている。

 より大きなプレッシャーがかかっているのはユベントスのクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督のように見えるが、ローマのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督も迅速に結果を好転させなければその地位は不確かなものになり始める。

 一方、マンチーニ氏の代理人を務めるジョルジオ・デ・ジョルジス(Giorgio De Giorgis)氏は、イタリアのRadio Radioに対し「彼はローマやユベントスで監督をしたいだろうが、その種の依頼は届いていない」と語り、両クラブからの動きがないことを明らかにしている。

 また、現在マンチーニ氏が英国に滞在していること明かしたデ・ジョルジス氏は「その通り。彼はチケットが手に入ればローマの試合(欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)グループリーグのチェルシー(Chelsea)戦)を観戦する予定だ。そのチーム(ローマ)が監督を代えるのであれば馬鹿げていると思う。ユベントス?それ(監督就任の打診)は真実ではない。私にはこの偽りのうわさがどこから流れたのか分からない。ユベントスの上層部は物事を正しい方向に導くので、彼らは現在の監督で行くと思う」と語っている。

 マンチーニ氏は、インテルをリーグ3連覇に導きながらも07-08シーズン終了後に解任されて以降は職を離れており、インテルの指揮官にはイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で監督を務めていたジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が就いている。(c)AFP