【10月19日 AFP】「クラッシュゲート」事件でフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)から追放処分されたルノー(Renault)前代表のフラビオ・ブリアトーレ(Flavio Briatore)氏が18日、処分を下した国際自動車連盟(Federation Internationale de l'Automobile、以下FIA)に対し、法的措置を取ることを明らかにした。

 ブリアトーレ氏は、9月に言い渡された処分を「法的矛盾」とし、裁判所が自身に有利な判決を下し、処分が取り消されることに自信をのぞかせている。

 2008シーズンのシンガポールGP(Singapore Grand Prix 2008)でフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)を優勝させるため、ネルソン・ピケJr.(Nelson Piquet Jr)にクラッシュするよう指示したことに関与し、ブリアトーレ氏には無期限のF1追放処分が下されていた。また、同氏は処分が下される数日前にルノーの代表を辞任していた。

 ブリアトーレ氏は、FIAの公平性の欠如や無期限追放の違法性について異議を申し立てるつもりだとしている。ブリアトーレ氏は「今回のケースでFIAは、1人の男の復讐(ふくしゅう)の道具として利用されている。今回の決定は法的に矛盾しており、わたしはフランスの裁判所がこの件を公正かつ公平に解決することを確信している」と語っている。(c)AFP

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