【8月14日 AFP】中国政府が北京五輪の開催中、特別に設置した「抗議活動許可地区」で母親の苦境を訴えた男性の母親が13日、6時間にわたって警察に拘束されていた。母親の娘がAFPに伝えた。

 母親のYang Guiying(75)さんは、13日朝、北京市内の娘の所へ向かう途中で警官に拘束された。報復を恐れた娘が匿名で述べた。

 中国政府はいかなる抗議行動も禁止しているが、北京五輪の期間中、開放的な状況を誇示するために抗議行動を許可する地区を3か所設置していた。

 息子のHai Mingyuさんは、抗議行動の許可された地区の1つ、日壇公園(Ritan Park)で9日に抗議活動を行った。

 Haiさんは、私服警官に後をつけられていたが、中国東部山東(Shandong)省の故郷の当局者が、母親の自宅を取り上げ、補償金を支払うことなく売却したことを告発する横断幕を広げ、外国記者に対して母の苦境を訴えた。

 母親の娘によると、母親のYangさんは警察で抗議行動についてくり返し質問されたという。

 北京警察はコメントを拒否した。(c)AFP