【3月24日 AFP】バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領一族による長期政権への抗議デモが続くシリア南部ダルアー(Daraa)で23日、治安部隊の発砲により、デモの参加者少なくとも15人が死亡したと人権活動家らが明らかにした。

 すでに約1週間に及んでいるデモは、ダルアーを中心に周辺の都市へも拡大している。

 人権活動家や住民によると23日朝、オマリ(Omari)モスク前にいたデモの参加者たちに対し治安部隊が発砲した。当時モスク前には、警官隊によるモスクへの襲撃を恐れて数百人が集まり、夜を明かしていた。活動家らによると、この発砲で亡くなった2人の葬儀も銃火にさらされながら行われ、その後も1日中、散発的に発砲が続いた。

 ヨルダン国境に近く、スンニ派が多数を占める部族都市、ダルアーのデモでのこの間の死者は21人に達した。(c)AFP