【2月3日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世との会談を予定していることに中国が強く反発している問題で、米中関係が悪化するなか、米ホワイトハウス(White House)は、会談実現に強硬な姿勢を示した。

 中国政府は3日、ダライ・ラマ14世の訪米と米政府トップらとの会談について、「断固反対する」と表明。中国外務省の馬朝旭(Ma Zhaoxu)報道局長は米国に対し、「米中間の亀裂が深まらないよう、チベット問題が非常に繊細な問題であることを明確に認識し、慎重かつ適切な対応を取ることを求める」と声明を発表した。

 これに対し、ビル・バートン(Bill Burton)米大統領副報道官は、「ダライ・ラマは国際的に尊敬を集めている宗教・文化指導者で、そうした地位にある相手として、大統領は会談する」と語った。

 ダライ・ラマ14世は2月中旬に訪米し、17~19日にワシントンD.C.(Washington D.C.)を訪問後、ロサンゼルス(Los Angeles)、フロリダ(Florida)州を訪れ、25日にニューヨーク(New York)からインドへ戻る予定。(c)AFP/Shaun Tandon