【10月1日 AFP】(一部修正)国連安全保障理事会(UN Security Council)は30日、戦争手段としての性的暴力を即時、完全停止するよう求める決議を全会一致で採択した。

 米国が草案を作成し、61か国が支持する安保理決議第1888は、武力紛争のすべての当事者に対し、性的暴力の即時、完全停止を求めるもの。性的暴力を避け、対応するための効果的なステップは、国際的な平和と安全の維持に大きく貢献するとしている。

 安保理に出席したヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は決議について、これまでほとんど関心を払われてこなかった問題に焦点をあてたものだとし、前年採択された性的暴力を戦争犯罪と位置づけた安保理決議第1820など、既存の類似決議2つをベースにしたものだと述べた。

 性的暴力を特にアフリカでなくすことは、米バラク・オバマ(Barack Obama)政権が最重要政策の1つに位置づけている。クリントン長官は8月、女性に対する性的暴力が横行するコンゴ(旧ザイール)を訪問した際、この問題を取り上げると主張していた。(c)AFP/Gerard Aziakou