【6月26日 AFP】(一部更新)ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は26日、北朝鮮が核問題をめぐる6か国協議合意に基づいた核計画の申告書を中国に提出したことを歓迎する声明を発表した。また、米議会に対し、45日後に北朝鮮をテロ支援国家指定のリストから除外すると通知した。

 ブッシュ大統領は、「45日間、米国は北朝鮮の行動や対応を慎重に監視する」と述べ、北朝鮮が仮に「誤った選択」をし、すべての核計画について申告するという約束を違反するのであれば、新たな制裁も辞さないと警告した。

 さらに、対敵国通商法(Trading With The Enemy Act)に基づいた貿易制裁の一部を緩和すると発表。

 一方、日本人の拉致問題については、「同盟国である日本を見捨てることはしない」と配慮を見せた。

 ブッシュ大統領はホワイトハウスで記者会見を行い、「今日、(北朝鮮の核問題は)一歩前進した。しかし、やるべき事はまだ残っている。非核化プロセスを軌道に乗せ検証可能な形で完了させなければならない」と語った。

 拉致問題について「非常に深刻に受け止めている」と述べ、「北朝鮮が拉致問題を前向きに解決するよう期待する」と語った。

 また、核施設の完全な無能力化を実施するよう、北朝鮮にくぎを刺した。(c)AFP