【6月19日 AFP】米大統領選の民主党候補指名を確実にしたバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員の妻、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)さん(44)が18日トークショー番組に出演し、「愛国心がない」との批判に反論した。

 ミシェル夫人が出演したのは、TVパーソナリティのバーバラ・ウォルターズ(Barbara Walters)が司会をつとめ、女性に人気の「The View」。11月の本選でオバマ候補が勝利するためには、女性票を集める必要がある。

 2月の選挙集会でのスピーチで、「やっと希望が持てるようになり、大人になって初めて自分の国を誇りに思える」と話したことについて問われると、ミシェルさんは「もちろん自分の国を愛しています。米国以外の国では今の人生を実現できなかった」と答えた。

 ミシェルさんはこの発言について「愛国心がない人物」という激しい批判を受け、共和党の大統領候補に確定したジョン・マケイン(John McCain)上院議員の妻、シンディ・マケイン(Cindy McCain)さんからも手痛い攻撃を受けることになった。

 普段表舞台に出ることが少ないシンディさんはこの時、「私は常に自分の国を誇りに思ってきたし、これからもずっとそう」と選挙集会でミシェルさんを批判した。

 ミシェルさんはさらに、発言についてローラ・ブッシュ(Laura Bush)大統領夫人が弁護してくれたことがとても嬉しかった、と話した。ローラ夫人は今月、米テレビ局ABCの番組で「(自分の国を)『もっと』誇りに思うようになったと言いたかったのではないか」とミシェルさんをかばい、大統領候補や大統領候補の妻にとって言葉を選ぶことはもっとも難しいことだとして理解を示していた。

 また、オバマ氏の大統領立候補に当初反対していたとの発言は撤回せず、「『本当に?冗談でしょう』と言っていたのよ」と笑って話した。(c)AFP