【10月16日 AFP】欧州連合(EU)外相らは15日、木材や宝石などの輸出禁止措置を含むミャンマー軍事政権への追加制裁を採択した。
 
 外相らは共同声明を発表し、「現状の深刻さという観点から、またミャンマー国民と連帯した上で、EUは強硬手段を通じてミャンマー軍事政権に対する圧力を強める必要性があると判断する」との見解を示した。

 EUは既にミャンマー軍政幹部および家族375人に対するビザ発給禁止や資産凍結などの制裁措置を行っている。

 今後さらに全面的禁輸措置と新規投資の禁止も検討される可能性がある。デービッド・ミリバンド(David Miliband)英外相は「国連(UN)特使のイブラヒム・ガンバリ(Ibrahim Gambari)事務総長特別顧問が提案した野党勢力との包括的対話をミャンマー軍政が行わない場合は、更なる制裁が実施されるだろう」と述べ、「ミャンマーは現在、英国ならびにEU諸国にとって極めて憂慮すべき状況にある」と指摘した。

 今回の輸出禁止により、ミャンマー特産のチーク材や、ヒスイなどの宝石類の取引に影響が出ると見られる。

 追加制裁を決めたEUは同時に、貧困層への人道支援は引き続き行う方針を明らかにした。(c)AFP