【10月2日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、英国放送協会(BBC)とのインタビューで、米国で開催予定の中東和平国際会議で現在イスラエルが占領しているゴラン高原(Golan Heights)の返還問題が協議されない限り同会議には出席せず、シリア独自の方法でイスラエルに報復すると言明した。

 インタビューの一部が1日、BBCのホームページに公開された。

 アサド大統領によると、シリア政府は同会議への出席をまだ決定しておらず、同大統領は出席を決定するには同会議での協議内容の詳細が明らかにされる必要があると主張。

 「われわれはこれまでのところ(会議に)招かれておらず、何の説明もされていない」とし、「占領されているシリアの領地について協議されないなら、シリアが出席する理由はない」と語った。

 また、「この会議では包括的和平について協議されるべきで、シリアはこの包括的和平の一部である。よってシリアの被占領地について協議されないなら出席するべきではないし、出席しないだろう」と強調した。

 アサド大統領は同会議が和平に向けた好機であることを認識しているとし、「われわれは好機を逃すことはできない。好機を逃せば逃すほど、和平の成立は困難となる。同会議も、またほかの会議も好機となるだろう。ただし、それは目的がはっきりとした実質性のあるものでなければならない」との見解を示した。(c)AFP