【9月10日 AFP】パキスタンで9日、国外追放となっていたナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相が総選挙への出馬を目的に帰国することを受け、主要な空港では厳戒態勢が敷かれた。また、同元首相を支持する活動家数百人が拘束された。

 シャリフ元首相の帰国は、支持率が低下しているペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領にとっては脅威。総選挙を控え、国内ではさらなる政局の不安定化が懸念されている。

 シャリフ元首相は8日、ロンドンで記者会見を開き、「9月10日に弟のシャバズ・シャリフ(Shahbaz Sharif)と共にパキスタンに帰国する」と発表した。

 元首相は、英国・ロンドンのヒースロー(Heathrow)空港を日本時間10日午前4時半に出発、オマーンの首都マスカット(Muscat)を経由して現地時間10日午前11時45分(日本時間同日午後3時45分)にパキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)に到着する予定。政府の指示、もしくは元首相の判断によっては着陸予定地を変更する可能性もあるため、国内の主要な空港にはすべて厳戒態勢が敷かれている。(c)AFP/Danny Kemp