【3月13日 AFP】米カリフォルニア(Calfornia)州サンディエゴ動物園サファリパーク(San Diego Zoo Safari Park)で先月24日、今季初めてとなるカリフォルニアコンドルの赤ちゃん「ウェイサー(Wesa)」が生まれた。ウェイサーは食欲旺盛で、1日にネズミ15匹を平らげることもあり、おかげで健康的な体重を維持しているという。

 飼育員のロン・ウェブ(Ron Webb)さんは、いずれ野生に帰すことを想定して、ウェイサーをコンドルの人形を使って飼育している。ウェブさんによると、人間に餌を頼らない野生の動物に育つよう、刷り込みや人慣れをさせようとはしていない。

 ウェイサーはサンディエゴ動物園サファリパークのカリフォルニアコンドルの繁殖プログラムの成功例の一つだ。1980年代に「カリフォルニアコンドル復活プログラム」が始まった際は、コンドルは世界で22羽しかいなかったが、サンディエゴ動物園サファリパークは173羽のひなをふ化させ、80羽以上を野生に帰している。今日、世界には400羽以上のコンドルがいるが、その半数はメキシコのバハカリフォルニア(Baja California)、米国のカリフォルニア州、アリゾナ(Arizona)州の上空を飛んでいる。(c)AFP