【5月14日 Relaxnews】電気自動車(EV)メーカーのスマート(Smart)は、欧州で電動アシスト自転車「e-bike」を発売した。

 価格は英国で2495ポンド(約32万円)、ドイツで2849ユーロ(約29万円)。最初の納車は英国で数週間以内の見込みで、それ以外の欧州では現在準備中だ。

 特徴的なデザインのシティーカーで知られるスマートだが、新製品にそのデザインを応用するのは今回が初めて。e-bikeは今年のレッドドット・デザインアワード(Red Dot Design Award)を受賞しており、その賭けは成功を収めたようにみえる。

 e-bikeのパワーアシストは4段階。ペダルをこいでいる間だけモーターが駆動する仕組みで、自転車に座っているだけでは動かない。回生ブレーキを搭載し、走行中に携帯電話を充電できるホルダーを装備している。このホルダーは、衛星利用測位システム(GPS)を利用できる携帯端末には便利だろう。

 また、コントロールパネルにはバッテリーの充電状況や残量、走行時間・距離などの情報が表示される。スマートによると、最高100キロメートルまでアシスト走行が可能だ。

 電動アシスト自転車は、バッテリーの小型化と低価格化を受けて、今後数年間のうちに巨大な市場になることが見込まれている。経済専門テレビCNBCによると、オランダでは、その平坦な地形にもかかわらず、新規購入される自転車の10台に1台が電動アシスト機能を搭載していた。またドイツでは昨年、30万台以上の電動アシスト自転車が販売された。(c)Relaxnews/AFPBB News