【12月30日 AFP】元「プレイメイト」で、米テレビドラマ『ベイウォッチ(Baywatch)』などへの出演で知られる女優パメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)さんが出演する動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のビデオ・コマーシャルが、「わいせつ」だとして香港(Hong Kong)の空港での放映申請を却下された。

 PETAのコマーシャルは「Cruelty Doesn't Fly(残酷行為はダメ)」と題され、下着のようなショートパンツに制服の上着の胸をはだけたアンダーソンさんが、空港のセキュリティ・チェックの検査官を演じ、皮製品や毛皮などを身につけている乗客の服を脱がせていくというもの。PETAの別のコマーシャルにも出演するカップルもヌードで登場する。

 PETAの発表によると、香港の空港のコマーシャル放映を管理する大手屋外広告会社、ジェーシードゥコー(JCDecaux)に申請したところ却下された。PETAアジア・太平洋支部の副責任者ジェイソン・ベイカー(Jason Baker)氏は「セキュリティ・チェックで体をまさぐられ、全身透視スキャナーで裸同然の姿がさらされる空港で、われわれの愉快な広告が『わいせつ』とみなされるとは驚きだ」と反発している。

 空港当局は、利用客の一部の感情を害する恐れがあるため不適切だと判断したとの声明を発表した。

 PETAによると、このコマーシャルは米国でもニューヨーク(New York)とボストン(Boston)の空港で放映禁止とされているが、今後も東京、ソウル(Seoul)、シドニー(Sydney)などのアジア太平洋地域の空港での放映を目指すとしている。(c)AFP

【参考】PETAのCM「Cruelty Doesn't Fly」(英語)

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