【11月8日 AFP】ユダヤ教超正統派の男性は、安息日などに着用する毛皮の帽子「シュトライメル」をかぶらず、上半身裸になってほしい――。元プレイメイトのパメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)さんは、こう考えているようだ。
 
 世界中でヒットしているリアリティー番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ(Dancing with the Stars)」のイスラエル版にゲスト審査員として出演するアンダーソンさんは7日、テルアビブ(Tel Aviv)で会見を行い、超正統派の指導者らにイスラエルでの毛皮取引を禁じる法案の可決阻止をやめるよう訴える書簡を出したことを明かした。

 アンダーソンさんが書簡を出したのは、ヤコブ・マルギ(Yakov Marg)宗教相。法案通過を先送りしている人物だ。超正統派の政党は、シュトライメルの着用に影響が出る可能性があるため、毛皮取引を禁じる法案に反対している。

 シュトライメルは超正統派の既婚男性が安息日や祝日、そのほか特別な日にかぶる毛皮の帽子で、日常的に着用されているものではない。義務でもないが、習わしとしてかぶる人は多い。

 アンダーソンさんは書簡で、毛皮取引は動物の不必要な殺生を厳しく禁じたユダヤ教の原則に反することに言及し、法案の可決を求めた。動物たちが毛皮のために殺される映像も同封したという。

 米テレビドラマ『ベイウォッチ(Baywatch)』などで有名なアンダーソンさんだが、女性の過度な露出を好まない超正統派の人びとはアンダーソンさんのことをほとんど知らず、また『ベイウォッチ』というドラマも聞いたことがないだろう。

 それでも、アンダーソンさんによれば、超正統派のコミュニティーの代表者らは9日にテルアビブ市内のホテルでアンダーソンさんと面会することを承諾したという。マルギ宗教相側からのコメントは出ていない。(c)AFP/Gavin Rabinowitz

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