【6月3日 AFP】法務省は3日、2007年末現在の外国人登録者について発表した。国・地域別には中国が60万6889人で、統計を開始した1959年以来、初めてトップになった。

 外国人登録者数全体は前年比3.3%増で過去最高を更新し、215万人を超えた。

 中国は前年まで1位だった韓国・北朝鮮を初めて上回りトップとなった。法務省によると、中国国籍者が増えている背景に関して調査が行われたことはないが、高度の学位をもつ中国人や留学生の受け入れが増えているとしている。

 一方、韓国・北朝鮮国籍者は減少し、59万3489人だった。アジア第4の経済国として成長を続ける韓国へ帰還する人が増えていることなどから近年、韓国・北朝鮮国籍者の人口は減少し続けていると同省では説明している。

 中国、韓国・朝鮮に続く3位以降はブラジル、フィリピン、ペルー国籍者となっている。

 法務省によると、日本国内の外国人人口は増加傾向が続いているものの、その割合は全人口の1.69%で、ほかの多くの先進国と比較して依然、ずっと少ないという。

 多くの国民が自国を均一性が高いと考えている日本では出生率が減少しているが、これまで大規模な移民の受け入れをしてこなかった。(c)AFP