【3月29日 AFP】(31日 写真追加)米運輸保安局(Transportation Security AdministrationTSA)は28日、テキサス(Texas)州の空港で、女性客が旅客機への搭乗前にニップルピアス(乳首に付けたピアス)を外すことを空港職員に強要されたことについて、遺憾の意を表明した。

 声明はまた、金属探知機が正常に作動したためマンディ・ハムリン(Mandi Hamlin)さん(37)のピアスに反応したとも述べている。

 テキサス州ダラス(Dallas)に住むグラフィックデザイナーのハムリンさんは今週初め、同州ラボック(Lubbock)の空港でペンチを渡されて、ピアスを外すよう指示され、「赤の他人の前で辱められた」と述べている。

 運輸保安局は今後、事態を踏まえて所持品検査の方法を見直し、将来的に同様な事態が発生した際には、乗客はピアスを取り外す以外に、目視検査を受けることで搭乗を許可するとしているとしている。

 声明は、「現行の検査方法のために乗客に困難を与えたことを認識し、ハムリンさんが厳しい状況に直面することになったことは遺憾」と謝罪し、「ハムリンさんによる問題提起を感謝する。このような事態が今後発生しないよう改善する」としている。(c)AFP