【2月18日 AFP】孔子の子孫として孔子の家系図に登録する人が世界で200万人を超えたと18日、英字紙チャイナー・デーリー(China Daily)が伝えた。中国国外の子孫と女性の子孫を初めて加え、前回の家系図更新時から3倍に増えた計算になる。

 前回孔子の家系図が更新されたのは1930年。今回の更新版には初めて海外の子孫や女性の子孫も含まれた。新家系図は孔子生誕2560年目にあたる2009年に出版される予定だ。
 
 世界中に住む孔子の子孫は全体でおそらく300万人を超えるだろうと、チャイナ・デーリー紙は伝えている。香港に拠点を置き世界に450か所の支部を持つ孔子の家系の調査機関「Confucius Genealogy Compilation Committee(孔子家系編纂委員会図)」の編纂委員会を率いる孔徳懋(Kong Dewei)さんは「新登録が130万人を超え、それ以上呼びかけることを控えた」と話す。新たな登録者には1人あたり5元(約75円)の登録料を課したという。孔徳懋さん自身も孔子の子孫だ。

 新規登録された中国外の子孫は約4万人で、国別では韓国の3万4000人が最も多かった。韓国の地に初めて孔子の子孫が渡ったのは14世紀初頭で、54世代目の子孫だったという。

 毛沢東主義の下では抑圧されていたものの、平和と社会の調和に重きをおく孔子の教えは、近年になって再び注目を集めている。(c)AFP