【12月17日 AFP】豪シドニー(Sydney)の人気観光地ボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)で、遊泳中の男性がサメに襲われた。地元テレビ局が16日、伝えた。

 チャンネル10(Channel Ten)のニュース番組によると、Scott Wrightさんは14日夜に同ビーチで遊泳を楽しんでいたところ、サメに腕をかまれた。

 何とかサメを追い払ったWrightさんは岸に泳ぎ着いた後、翌15日朝にガールフレンドに発見されるまで、岩の上で意識を失っていたという。

 Wrightさんは同局に対し、「サメは腕にかみついたまま離そうとしなかった。だから鼻先を殴って、何とか追い払ったんだ」と語っている。

 「もうダメだと思った。死ぬと思ったよ」
 
 同局によると、ボンダイ・ビーチで人間がサメに襲われたのはおそらく70年ぶりのことだという。

 同ビーチの監視員は、サメの姿を沖合で時々見かけるが、海岸付近ではほとんど見たことがないと同局に語り、また匿名のある監視員は、サメがもう少し大きければWrightさんは死んでいたかもしれないと述べた。

 この監視員はWrightさんの腕のケガを見て、「サメに間違いない」とし、「たぶん小さなサメだ。大きなサメなら腕ごとかみちぎられていたはずだからね」と語っている。

 Wrightさんは16日夜、かまれた腕の手術を受ける予定だという。(c)AFP